依存症および大人の発達障害を専門とする静岡市の心療内科・精神科

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マリアの丘クリニック

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発達障害とうつ病・不安障害

① 発達障害と新型うつ病(およびカサンドラ症候群)

以前は、「うつ病」といえば内因性うつ病のことを指し、それは時に妄想なども伴うため、二大精神病の一つとされていました。しかし、最近は妄想などは全く認められない、精神病的ではない「新型うつ病」(非定型うつ病と言われることもあります)が増加しています。

「新型うつ病」は、仕事の場面では、抑うつ気分、不安、焦燥、意欲低下などうつ病の症状が目立ちますが、仕事以外の場面では比較的症状が目立たないというものです。この場合、抗うつ薬の効果はあまり期待できません。効果が出ないからと、薬の量がどんどん増えてしまうことがありますが、副作用ばかり目立つようになり全く逆効果です。

「新型うつ病」は、実は発達障害の二次障害と考えられるケースが多いのです。発達障害、中でも自閉症スペクトラムの特性であるコミュニケーションの障害や社会性の障害、感覚過敏などにより仕事に適応できず(つまり本質は適応障害)、二次的にうつ状態に陥っていると考えられます。したがって、薬物療法は最小限にとどめ(SSRI、SNRI、NaSSAをごく少量、あるいは漢方薬)、認知行動療法的アプローチを行う方が効果が上がります。その場合、WAIS-ⅣやAQの結果に基づいて助言をすることになります。WAIS-Ⅳは、通常、臨床心理士が実施することが多いのですが、IQや群指数の報告だけ医師が見ても分からない部分が実は多いのです。当院では院長自身が行いますので(数回に分けて実施します)、かなり細かいところまで把握することが可能であり、より的確なアドバイスができます。

ここまで記したのは発達障害者本人の話ですが、発達障害の男性と結婚した妻(もちろん逆のパターンもあります)がうつ状態に陥ることもかなりの割合であります。発達障害者、特に自閉症スペクトラムの人はコミュニケーションの障害や強いこだわりなどが存在するため、共同生活を送っている妻もストレスフルな状況に追い込まれてしまうのです。夫に気持ちがうまく伝わらないことに悩み、夫が何かにこだわり頑として譲らないことに困惑している間に妻の方がうつ状態に陥ってしまう、それをカサンドラ症候群と呼びます。その場合には、やはり抗うつ薬の効果は期待できず、夫の特性をよく理解することが、うつ状態から抜け出す近道になります。

 

② 発達障害と双極性うつ病

発達障害とうつ病の関係でいうと、上記の事柄以外にもう一つ重要なことがあります。それは、発達障害と双極性障害の併存についてです。発達障害、中でもADHDの人は双極性障害を発症しやすいことが分かっています。(精神科の昔の教科書には、双極性障害の病前性格として循環気質が多いと必ず記載されていましたが、ADHDと循環気質は一部重なります)

双極性障害にはⅠ型とⅡ型があり、Ⅰ型は躁状態の際に多弁・多動となり夜も眠らず活動するため、双極性障害と診断はつきやすいのですが、Ⅱ型はやや元気という程度なので躁状態が見過ごされてしまうことがよくあります。

その場合、病気の経過中にうつ状態しか目立たないため、うつ病と誤った診断が下され、抗うつ剤が投与されますがほとんど効果なく、治療抵抗性うつ病と判断されてしまうことになります。双極性うつ病の場合には抗うつ剤ではなく、気分調整剤や非定型抗精神病薬が有効なのでそこの見極めが大事です。

③ 発達障害と不安障害

発達障害の方は不安障害を合併する率がかなり高いことが分かっています。自閉症スペクトラムの人は、一般社会の中にいると、自分だけ異質と感じることがあり、不安感が昂じ、不安障害を発症しやすいと考えられます。また、ADHDの方は、脳内報酬系の活性が低い傾向があるため、脳内報酬系が刺激されているときはまだいいのですが、刺激が乏しくなると途端に不安を感じやすくなり、不安障害を発症しやすくなると考えられます。発達障害にともなう不安障害の場合には、一般の不安障害とは原因が異なるため、抗不安薬(ベンゾジアゼピン系薬剤)の効果はあまり期待出来ません。自閉症スペクトラムの場合には、上述したうつ病の治療の場合と同様に、薬物療法は最小限にとどめ(SSRIをごく少量、あるいは漢方薬)、あとは認知行動療法や森田療法を中心に治療を行った方がよいと思われます。ADHDの場合には、そもそも依存症になりやすいため、ベンゾジアゼピン系薬剤の投与は危険です。薬物療法を行うのであれば、ADHDの治療薬であるアトモキセチンやメチルフェニデートの投与を行う方が適切です。

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